SSブログ

駐車場 [生活]

昨日の新聞に、駐車場に今後展開されそうな、自動運転システム
についての記事が載っていた。運転者は駐車場の前で車を降りる。
車は駐車場へ自動運転システムで空きスペースを見つけて、自動入庫。
駐車場内はひとの出入りを禁止する。場内でドアの開閉をする必要が
なくなるため、一台当りのスペースを小さくできるメリットもあるんだとか。

最後のところで、いかにも日本的な、狭い国土に住むための知恵、
を感じて、ちょっと笑ってしまった。ほんと、今だって、駐車したあと、
降りづらいほど一台当たりのスペースの小さい駐車場は多いから。
せっかく車で出かけても、駐車場が満杯でうろうろしてしまうことも・・。
東京は公共交通が発達しているから、電車などが使えるのなら、それに
頼るのが一番なのだが・・・。

先月、メジャーリーグの試合を見ていた時、ロスアンジェルスにある
ドジャーズのスタジアムを空撮した映像が映し出されているのを見て、
溜息が出た。スタジアムは勿論大きいが、それを取り巻く、
駐車場の広さに、圧倒される気がしたからである。
これじゃ、車を降りてからさらに自転車があったら便利、
と思ってしまうくらいだろう。よほどスタジアムの近くに
駐車できないと、入り口まで、一キロ位は優に歩かされそうだ。

アメリカで暮していた時、週に一度は郊外にある大きなショッピング
センターに買い物に出かけていた。まだ住み始めの頃、大きくて
何でも揃うアメリカの商業施設に圧倒され、大事なことを
忘れてしまっていて、冷や汗をかいたことがあるのだ。

買い物して、いざ自分の車に戻ろうとして、どこに停めたのか、
すぐに思い出せなかったことがあったのだ。とにかく広いので
その商業施設では駐車場を数十台分ずつ区分して、大きなアルファベット
の塔を立てていた。利用者は自分の駐車した場所をたとえば、
H-36、と言う風に、塔のアルファベットと、スペースに記されている
番号で覚えるのである。その番号をメモするのを忘れたのである。

その日は、真夏の暑さ。買い物した生鮮品がすぐに傷みそうな日だった。
汗かきながら、しばらくぼうーぜん、としたことを思い出す。
センターの中に一度戻り、どの入り口から入ったかを確かめ、
その入口から見て、どのあたりに駐車したかを思い出して、ようやく
自分の車にたどり着けたときは、本当にほっとした。


nice!(1)  コメント(0)