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Possum Magic [藝術]

昨年の六月中旬から通い始めたアトリエ。
ほとんど休みなく、月に3~4回ずつ、今も出かけている。
教えてくれている先生は、主に植物を水彩画で描いている、
ということもあり、私も一通り、水彩画の道具を揃え、
花や景色を描いてみたりしたけれど。

でも、どちらかというと動物の方が描きたくて。
「じゃあ、どんな絵が目標なの?」と先生。
たとえば、そうだなあ、ちょっとハードル高いけれど・・。
と、思い浮かんだのが、20年近くも前に、オーストラリアで
購入した一冊の絵本『Possum Magic』だった。

Possumは、オーストラリアに棲息するフクロネズミで、
この絵本の主人公は、フクロネズミのおばあさんと、
おばあさんに(身の安全を守るために)魔法をかけられて
透明になってしまったフクロネズミの子、ハッシュ。

物語は楽しい。でもそれ以上に、水彩の挿絵が
飛び切り美しい一冊なのだ。私は当時この本をオーストラリアの
ケアンズでみつけて、すっかり気に入り、
「ああ、自分で翻訳して出版出来たらいいなあ」
と希望も抱いて、購入してきたのだけれど。

残念ながら、その時にはすでに、日本のある出版社が版権を
おさえていると知り、夢はかなわなかったのだが。
(『ポスおばあちゃんの魔法』(朔北社)として、2003年に出版されている)

アトリエの先生に見てもらうと
「まあ、すばらしいわねえ。一枚一枚が、完成した
絵のようだわねえ。フォルムも大胆だし・・」
と感心しきり。

「子供より、大人が喜ぶような絵になっているわね」
ともおっしゃった。そうなのだった。
水彩の技術も、ところどころ、ため息がでそうなほど、
完璧にして、美しい。

そしてなんといっても、次々に登場する、
フクロネズミ、コアラ、カンガルー、
ハリネズミ、エミュー、ディンゴなどなどの、
オーストラリアに棲息する動物たちの形の面白さ、
色彩の美しさに見入ってしまうのである。
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