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オペラ「ワルキューレ」 [藝術]

メトのオペラ作品を映画館で鑑賞するシリーズ、
2018-19の9番目の作品、「ワルキューレ」を先日
観に行ってきた。リングの中の第二作である「ワルキューレ」、
リングそのものは勿論長いが、ワルキューレも長い。
映画の場合、間に、出演者のインタビュー、そして休憩も
二度挟んでいるので、それらを含めた上演時間は何と五時間!

それで、「ワルキューレ」は見に行こうかどうか、直前まで
悩んだ。あまり体調が良くなかったこともあり、また、
ワグナー作品は、おおよそ映像映えしない、と知っていたこともあり。
きっと、途中で寝てしまうだろうな、と自分でもわかっていて。
相棒が行きたがっていたのは重々気づいていたのだが・・・。

三日前になって「やはり、行こう」と決意する。
先回見た「連隊の娘」がとてもよかったことや、その際に
流れた「ワルキューレ」の予告編に登場した、「騎行」の
場面がなかなか迫力があったからである。何か近未来的な
舞台装置で、そしてやはり、あの「ホヨトーヨォ」(?)の
歌声(奇声?)が、物凄く魅力的だから。

思った通り、三幕冒頭のワルキューレの騎行の場面は、
素晴らしかった。大きなシーソーのような板が
舞台上にほぼ垂直に何本も吊り下げられ、その上端にワルキューレの
娘たちが、またがって登場するというもの。
後ろに控えている屈強の男性たちが、前後に動かしている、
ということも、幕間のインタビューの場で紹介されていた。

後は・・・。
舞台装置はほとんど何もない。映像として冴えない、ということは
否めない。音楽は素晴らしいが、ワグナーらしく、暗く重々しく、
たとえば、モーツアルトのような明朗な楽しさ、様々な出演者の
キャラクターの違いを楽しむ、というような鑑賞の仕方がしにくい。
それで、私はやはり、かなりの時間、うとうとしていました。いや、
音楽を聴きながら、違う夢の世界を彷徨っていた気が
するのだけれど。まあ、何とでも言えますね。
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