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横浜歌会二十年 [短歌]

「塔」の一支部として、横浜歌会が生まれたのが一九九九年三月。
当時会員だった東京西部に住むKiさんが相模原市在住のAiさんに
呼びかけ、横浜線沿線にある相模原市の市民会館の一室を借りて
始まった。その第一回目の参加者は、Kiさん、Aiさん、私。他に
千葉県在住で「塔」の中心的な存在だった花山多佳子さんと小林
幸子さんが駆けつけてくれた。お二人は創設のための相談役の
ような存在になってくれたのだが・・・。

相模原よりもやや横浜よりの町田市内の施設が確保できるように
なって、横浜市内からの参加者も増えてきたところから、
「横浜線沿線中心の歌会」と言う意味も含めて「横浜歌会」を名乗る
ようになった。実際の所、会場のある町田市は東京都になるのだが。

その後、Kbさん、Krさん、Tさん、Akさんらも参加され、
順調に進むかに見えた・・・。
呼びかけ人だったKiさん、中心的な役割を果たしてくれたKbさんが
仕事の都合で関西へ移られ、Aiさんが「塔」を退会されたあたりから、
参加者がみるみる減り。或る時、詠草を送付してきたのが一人だけ、
と言う時があった。私を含め、二人だけの歌会?

その時は、さすがに参った。千葉県柏市在住の三井修氏に応援を頼み、
結果四人が集まり、ぎりぎり、歌会の体を成したのだが。
「もう、これでは続けられない」と思った。
「やめてもいいかしら」と、小林幸子さんに電話すると
「無理しないでいいんじゃない? また出来る時に再開したら?」
と言ってくださり、ほっとしたことを覚えている。

でも、横浜歌会にとってはその創設二年目がどん底で、
その後は、少しずつ参加者が増えてきた。インターネットの普及が
大きかった。「塔」のe歌会が広く知られるようになり、こちらを
経由して連絡してくれる人が多くなり、2003年ころには、常時
十人程度の参加者が見込めるようになったのだから。
現在では、多い時には二十数名、少なくとも十数名の参加者がある。

あれからもう二十年になるのだ、と思うと感慨深い。
来年三月(あるいは四月)には、これを記念して、吟行会を
開く予定。あまり大きなことはできないが、ここにたどり着けたことを、
歌会の仲間みんなで、喜び合いたい。
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