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待たせない病院 [生活]

この二カ月ほど、色々と忙しかったせいもあるだろう、
右側の腰の部分に違和感があり、夜中に鈍い痛みで目が覚めたり、
歩いているときもうずくような痛みもあり。
それで、近くの〇〇整形外科に行くことにした。この整形外科は、
初めてではない。五年くらい前、指をケガした時、いつも行く
総合病院へ行くと、外科の医師が手術中だから、とこちらを紹介された。

実はこの整形外科の方が、我が家には近く、これまで
こんな病院があることに気がつかずにいたのだった。ちょっと
地味な建物だからか。最近はそのあたりを改良すべく、看板を
大きくしたりしているけれど・・・。

入り口を入ると、ワンフロア全体が見通せるほどの開放的雰囲気。
四十畳くらいの七割は様々の器具が占めるリハビリ施設になっていて、
数人の患者が看護師や訓練師の監督のもとにリハビリに励んでいる。

左片隅に、パーテーションで区切った受付、診察室1,2,が
並んでいる。二つあるこの診察室は、ドアが二つ、というだけで、
実際は一つである。医師が真ん中に座り、左右にカーテンを引いて
区別しているだけ。患者は呼ばれた番号のドアを開けて、置いてある
椅子に座ると、医師は向こう側の患者と話している。話し終ると医師は
こちらのカーテンを開けて、診療が始まる。その間に向こう側の
「診察室」に次の患者が入って座っている、という方式。

待っている間は、反対側の患者と医師の話は丸ごと聞こえる。
逆に自分の診察時、その内容は待っている人に聞かれてしまう。
まあ、整形外科だから、そんな微妙な、聞かれたくないような
内容は少ないのだが・・・。最初は驚いた。

それにこの医師、患者にあまり話はさせてくれず、必要最低限の
ことしか言わない、という雰囲気。だから、診察時間が短くて、
ものの数分で済む。私は腰の部分のレントゲンを撮ってもらい、
骨盤に軽度の問題があることを指摘された。生まれつき骨盤に
不備な点があったことと、生活上気をつけるべき点を指摘されて終わり。

病院は待たされるところである。どんな小さな病院でも、一時間の
待ち時間は普通。大病院だと三時間待ちくらいは覚悟しなければ
ならないところなのだが。ここは、受付から会計まで、たったの40分。

働く人たちに人気なのだろう、整形外科というと圧倒的に
お年寄りが多いのだが、ここは若い男性も多い。患者の七割は
男性、という感じで、珍しい病院であった。
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ラグビーの起原 [スポーツ]

ラグビーというスポーツは、日本人にはあまりなじみのない
ものだったのではないだろうか、数年前、日本で世界大会が
開かれるまでは。私もルールを知らず、関心もなかった。
日本人が活躍したので、にわかファンになった方も多かっただろう。
私は今も、野球には遠く及ばず、相撲ほどにも関心はないのだが。

伊藤一彦『言霊の風』を読んでいたら、こんな歌が目に留まった。

  ころしたる豚の膀胱ボールにし遊びしが起源とふラグビーは
              伊藤一彦『言霊の風』

それで思い出したのが、大草原の小さな家シリーズの最初の一冊、
『大きな森の小さな家』。私はアメリカで暮していた三十数年前、
現地で購入して読んだ。開拓時代の生活が事細かに、生々しく
描き出されていて、驚いたことを覚えている。特に、飼っていた豚を
殺して、あらゆる部分を余すことなく使い切る、その清々しいまでの
「物を大切にする精神」に圧倒されたのであるが。

挿絵もついていたので、強烈な印象が残ったのが、ローラたちの遊び道具
として、豚の膀胱が風船になっていた場面である。

IMG_20221015_133805.jpg

これがまさに、ラグビーの起原となった遊びなんだった!
人間は何もないところで生きるべきかも、と思えてくる。
その創造性のたくましさ、生きることのすさまじさがひしひしと
詰まっている書だったことをあらためて思い出す。


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