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塔・横浜歌会25年 [短歌]

先日もこの横浜歌会を話題にしたが、今年で結成25年になる。
三月に始めたので、25周年を迎えた、というべきだろうか。
会場は、私が住む自治体(東京西部の中都市)の公的施設を
利用しているのだが、ここは登録制度が敷かれていて、
利用者の住所・氏名、特に責任者は身分証明書を提示して
登録しておかなければならず、三年間の期限も設けられていて、
その都度、更新する必要もある。

先月で更新時期が切れていたことを指摘され、昨日、慌てて
市民センターに赴いて、手続きをした。書類はいろいろあり、
結構面倒である。さらに許可証が出るまで、二十分ほど待たされた。

その間、この歌会に参加されていた方々のことが、次々に脳裏に
浮かんできた。25年前からの参加は、私以外には先回記したKさんのみ。
二十年以上続けて参加されている人は、数人はいる。

二十二、三年前、良く続けて参加されていた方にIさんという女性が
いたことがふっと思い出された。私より三才年上。やや遅く子供を
もうけた、とのことで、ひとり娘さんはまだ小学生とのことだった。

一年近く、ほとんど休みなく歌会にも出席し、時々、私に
電話もかけてきたりしていた。私の歌集を購入してくれる、と
いうので、娘さん宛に、私が翻訳した児童書を贈呈したりもした。

ところが、ふっとやめてしまわれた。横浜歌会はもとより、そもそも
歌を詠むことをやめたのだそうだ。
「歌を詠む人とは、根本的に合わない、ということがわかった」
と綴った手紙が届いて、驚いたのだけれど・・。

一緒に歌を詠み合っていた時は、それなりに充実した時間を
過せていた気がしたのだけれど。まあ、色々な人がいて、
同じ時間を共有しながら、次々に去っていく。「わかれうた」の
歌詞じゃないが、去っていく人の方がかっこよく見えたりもするが。
短歌をしていなければ、出会わなかった人が沢山いたのだから、
私は歌を詠み続けてきたことに、何の後悔もないのだけれど。
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