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ラグビーの起原 [スポーツ]

ラグビーというスポーツは、日本人にはあまりなじみのない
ものだったのではないだろうか、数年前、日本で世界大会が
開かれるまでは。私もルールを知らず、関心もなかった。
日本人が活躍したので、にわかファンになった方も多かっただろう。
私は今も、野球には遠く及ばず、相撲ほどにも関心はないのだが。

伊藤一彦『言霊の風』を読んでいたら、こんな歌が目に留まった。

  ころしたる豚の膀胱ボールにし遊びしが起源とふラグビーは
              伊藤一彦『言霊の風』

それで思い出したのが、大草原の小さな家シリーズの最初の一冊、
『大きな森の小さな家』。私はアメリカで暮していた三十数年前、
現地で購入して読んだ。開拓時代の生活が事細かに、生々しく
描き出されていて、驚いたことを覚えている。特に、飼っていた豚を
殺して、あらゆる部分を余すことなく使い切る、その清々しいまでの
「物を大切にする精神」に圧倒されたのであるが。

挿絵もついていたので、強烈な印象が残ったのが、ローラたちの遊び道具
として、豚の膀胱が風船になっていた場面である。

IMG_20221015_133805.jpg

これがまさに、ラグビーの起原となった遊びなんだった!
人間は何もないところで生きるべきかも、と思えてくる。
その創造性のたくましさ、生きることのすさまじさがひしひしと
詰まっている書だったことをあらためて思い出す。


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