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新型肺炎 [生活]

中国の武漢から発生した新型コロナウイルスによる
感染が止まらない。十数年前のサーズの時のことが
思い出されて、心は暗澹としてくる。その年、五月の連休に
上海に行く予定を立てていて、航空料金などを振り込んでいた。
個人旅行で、上海に住む中国の知人と会う予定も立てていたが。

1,2月頃から顕在化してきていたサーズの感染は、
なんと四月に入っても、終息の様子が見えない。とうとうその知人が
「中国には、来ない方が良い」と連絡してきたのだった。
あれこれと迷ううちに四月の中旬を過ぎてしまい、出発日の
一週間ほど前になって、ようやく中止を決断した。
この時は、渡航制限が掛かっていなかったので、判断が遅れ、
違約金も取られてしまった。

当時に比べると人間のグローバルな動きが大幅に増えているから、
感染の速さと広がりはもう、目を覆うものがある。
こういう事態になるとは、ほんの一か月前まではほとんどの人が
心に留めずにいたのだから・・・。

サーズの時の教訓が生かされなかったのだろうか、と
いぶかしく思う・・・。
私が上海に滞在した2007年の夏のことを思い出す。
その時は、相棒の仕事で二か月ほど、中国の人が用意してくれた
2DKのマンション、というか、団地のようなところに住んだ。
すぐ近くには市場があったが、真夏というのに、ほとんどの店に
冷房どころか、冷蔵庫も用意されていず・・・。
肉類も、切ってからしばらく空中に放置したまま
商売をしている。ここでは、雑貨品以外の買い物はしなかった。

さらに30分ほど歩いたところに、大きなスーパーがあった。
ここはかなり近代的な感じの建物で、品ぞろえも良かったので、
遠かったけれど、ほぼ一日おきくらいに出かけて、食料を
調達していたのだが・・・。

驚くのは海鮮類を売るコーナーに、生きた動物が沢山いたこと。
蛇、蛙、亀、ハト・・・。う~ん、最初はペットショップが入っているのか、
と思い、あれこれと見入ってしまっていたのですが。
でもそれはすべて、食用なのだそうです、はい。

生きたままの動物を他の食品と並べて売るのは、どうなんだろう、
と思った。サーズが蔓延して以後のことだったし。
あの混乱から学んでいなかったのか、十余年を経ても。
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