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ヤモリ騒動 [生活]

数年前、我が家の玄関と台所を繋ぐ廊下付近に、ほんの五センチほどの
ヤモリがいるのを発見。こんな間近、それも家の中で、ヤモリを
見るなんて思いもしなかったので、かなりパニクった。だが、まもなく、
彼(彼女?)は、玄関からそっと出て行ってくれたらしい。
心底、ほっとしたことだったが。

半月ほど前、相棒が「ぎゃっと、驚いたらアカンよ」と前置きして
「二階のトイレの床にヤモリがいるんだ」と打ち明けてきた。
アカン、と言われてもぎゃっつ、となってしまった私。
ほんと、爬虫類は苦手なんだ。夜に目にすることが多い、と
相棒が言うので、夜は二階へ行かないようにしていた。
二階はほとんど相棒の領分だから、その点あまり不便はない。

ところが昨朝、一階にある私の部屋の掃き出し窓を開けようとした
ところ、窓の敷居のこちら側になんと、ヤモリがいるではないか!
一瞬ざわっとして、悲鳴が出そうになったのだが・・・。

それは一瞬のこと。なぜかすぐに冷静になれた。我ながら不思議だが、
たぶん、ヤモリがじっとしていて動かなかったからだろう。
じっくりと見る余裕もできた。大きさは尻尾の先までいれて
7,8センチくらい。ほっそりとしていて、色は地味な茶褐色。
日本ヤモリである。まあ、ここにトッケイヤモリが出てくるわけないが。

箒の先で、そっと押し出すようにして外へ誘導した。
だが、そのあとも依然、身動きもしない。窓の下のテラス脇の
コンクリートの土台のあたりに落ちたまま・・・。

思いついて、カメラを持ち出して、撮影しておくことにした。
向きを変えて数枚写したが、その間、黒い眼は開いていた・・・。
三十分ほど後、もう一度窓を開けてみると、姿はなかったが。

その後会った友人に早速話すと、「ええ?変わったわね」
と驚かれた。「よく見ておくと、短歌にできるかもしれないし、
写真に残しておくと、絵を描きたい時に便利だし・・。」
というと、さらにびっくりされた。うん、好きは、嫌いを越える。 

ヤモリは害虫を食べてくれる有益な動物だが、特に家内では
ゴキブリの子供が好物らしいのだ。ゴキブリは最近あまり
家の中で見ないのだけれど、もっときっちりと対策して
おかないと、またヤモリを招来することになりそうだ。
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