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名古屋、だが(再び) [旅]

名古屋で「塔短歌会社団法人総会」が開かれた今年、出席後名古屋に一泊、
近くを少し観光することにした私。テーマは「産業の町名古屋を見る」
ということで、「絞りの町」有松を訪れた後、名鉄名古屋駅から一つ先
栄生駅から数分のところにある、トヨタ産業技術記念会館を訪ねた。
ちなみに、「栄生」と書いて、「さこう」と読むのですね。
「えいせい」かな、と思っていたので、車内アナウンスにドキ!
電車を間違えたか、と一瞬思ってしまいました。

さて、駅を降りると、駅前は閑散としていて・・・。
あの雑踏の名古屋駅からわずか一駅、とは思えないくらい・・・。
まあ、みんな乗り換えに使うんだろうなあ、名古屋。私も
名古屋はいつも通過のための場所だったし。

さて、トヨタの記念会館は駅から歩いて数分のところにある、
それは大きな(一部二階建て)の建物です。かつては工場だったらしい。
だから、ほとんど大きな体育館の中へ入っていくような印象。
入場するとすぐ、トヨタ自動車の前身だった、豊田織機の時代に使われていた
機械群がずらりと並んでいて、その見事さに圧倒される。
人力による糸紡ぎ機、水車を動力とした紡績機、さらに大型の
自動織機などなど。所せましと並べられた機械類のほとんどが
実際に動く様子も体験できる、素晴らしい展示でした。

子供の頃、テレビの番組で「豊田佐吉物語」とかいう番組を見た
記憶があるので、トヨタの前身はうすうす知っている気になっていた
のだけれども。う~む、ここまでとは思っていなかったので、驚き。

トヨタ技術記念館は、この「繊維機械館」と「自動車館」(二階)との
二部構成になっているのだけれど、自動車部門の方もかなり
充実している。車好きにはたまらないはず。でも正直なところ、
繊維産業の方に興味があった私には、
「繊維部門」の方が、ずっと面白かったのでした。

記念館は、休日とあって、そこそこの来場者がいました。団体さんも
いて、ほとんどの人たちが、車で訪れていたらしい。付属する
レストランは、満席に近く、子供連れも多かったのでした。

でも、誰もが訪れず、ちょっともったいないな、と思った場所がある。
併設されている図書館です。ここには、トヨタらしく、自動車を中心と
する、機械、工学関係の書籍がどっさり。さらに繊維関係の本もかなり
充実していて、私の読みたい本、沢山ありました。ただ、このコロナ禍、
「一度手に触れた本は、書棚に戻さないで」と断り書きがあり、
少し離れた台へ取り除けておくように、との指示があったこと。
これだと自由に見るのはちょっとはばかれました。

二時間近く滞在したあと、栄生駅に戻り、帰途につきました。
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