一昨日、母が亡くなった。101歳一か月。
あと、もって二、三週間です、と医師に告げられてから
二カ月半も、この世に留まり続けて、自らの誕生日を迎えてから
静かに息を引き取った。
この二、三日とても寒い。
雪国で暮していた頃のことが思い出されてしまう。
東京の空はか~んと晴れ渡っているけれど、この寒さに
息詰まるようにしんしんと雪を降らせていた、遠い日の
昏さが思い出される。
母のために、一首作って、柩に入れることにした。
母は喜んでくれるだろうか。
記憶には昏く降りつぐ雪道の母よ ひかりへ歩みゆきませ
岡部史
2022-12-24 10:43
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