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原書で読む児童書 [文学]

最近、増えすぎた本を捨てようとして、少々躊躇する場面があり。
それは、滞米時に購入した児童書、何冊か。当時は気に入った
本を、あまり吟味せずに購入していた。いずれ読むだろう、
そしてあわよくば、日本で翻訳して出版したい、という夢もあり。

帰国してから、すでに訳出されていると知ったり、自分でざっと
読み、梗概を作成して出版社へ持ち込んでも「ボツ」となったり。
そういう本がそのまま残っていたのだった。捨てる前に、あらためて
読んでみようと思った本を何冊か取り除けておくことにした。

そのうちの一冊が、Helen Cresswell 『The secret world of polly Flint』
帰国後に、『ポリーの秘密の世界』と題して出版されていた、と知った。
訳者は岡本浜江氏。1983年11月にあかね書房から刊行されている。
なんと、私が渡米する一年半ほど前のことになる。当時はぎりぎりまで
勤めていて、退職したのは渡米間際。時間もなくて、あまり新刊書に
眼を通す時間もなかったんだけれど。
ヘレン・クレスウエルは、『村は大きなパイつくり』(岩波書店刊)
という児童書で日本でも知られた作家なので、まあ、訳出されている
可能性は高い、とは思っていた。でも、美しい線描画の挿絵に惹かれ。

今ならスマホがあるので、訳出の有無など、すぐにわかることなのだけれど、
当時はこんなこと一つ、調べるのも大変なことだった。
久しぶりに原書で読んでみて、色々と発見があった。
そのことについて、何度かに分けて書いてみたいと思う(続きます)。
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