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かからん団子 [食文化]

遠い南の島に住む短歌の友人から、お菓子をお送り頂きました!
五年前に刊行した拙著『郷土菓子のうた』の在庫があったので、
お送りしたんだけれど、そのお礼だそうで、ちょっと恐縮しながら、
でも、遠い南西の島から贈られたことがとても嬉しくて。

そのお菓子は、かからん団子でした。私は、十年くらい前のGWに
訪れた鹿児島市内で、確かにこのお菓子を購入し、食べたはずなんだが。
当時は月桃を使うお菓子に興味が偏っていて、かからん団子の方は、
ちょっと軽視していたのだった(反省)。

かからん団子の名の由来は、かから(サルトリイバラ)の葉を使うから。
柏餅と同様、五月の節句の餅菓子で、柏の葉のかわりにかからの葉で
包んである。餅にヨモギの葉がたっぷり入っていて、特に、
Yさんの住む島のかからん団子は、これでもか、これでもか、って
いうほど、ヨモギを沢山いれるのが特徴みたいで・・・。

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冷凍で送られてきたかからん団子は、自然解凍した後、ホイルで
くるみ、オーブンで軽く温めてから頂きました。包みを開く前から
ヨモギの薫りがわーっと漂って、食欲を刺激します。
お餅はとても柔らかい。ほどよい甘さも舌に快く、美味でした!

小豆餡が入っているのかな、と思ったがないようである。お餅に
甘味付けしてあるように思える。もうあまりにも沢山ヨモギが
入ってて、全体が黒いほどで、餡が入っていたとしても見分けがつかず。
サルトリイバラの薫りもあるらしいが、こちらもよくわからない、
ヨモギの薫りが強すぎて(笑)。

サルトリイバラは、若葉の頃はおひたしなどで食用されるらしい。
根茎は、薬用に用いられる、とネットで知った。かからの葉を利用した
餅菓子は、南西諸島のみならず、和歌山県とか、四国などにもあるという。
日本は国土は狭いが、南北に細長く、地方の文化が多様で豊かなんだよなあ、
とあらためて思う。


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