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コウガイビル [生活]

今年の夏は猛暑続きで、庭の手入れもほとんどできずじまいだったが。
七月に一度、少々涼しさを感じる日があったので、この時に、
南側の庭(っていったって、通路程度の面積しかないのだが)の
除草をしたことがあった。庭石を除けると、ああ、なんて気持ち悪い。
と言いながら、写真まで撮ってしまいました。

IMG_20230624_165732.jpg

この生き物を初めて見たのは、二年位前。その時は、本当にぎょっとして、
撮影するほどの余裕もなく、草むしりに使っている小型の鎌の先に引っ掻けて、
庭の端に放り投げたのでしたが・・・。乾燥に弱いらしく、あっという間に
干からびてしまいました。あとで、ネットで調べてみると、コウガイビル、
という生きものらしい。不気味な外見をしているが、無害、とあり、それなら
放って置けばよかった、と後悔したのですが。

今回、改めて詳しく調べてみると、この生きもの生態、なかなか興味深い。
中国南部を原産地とする外来生物で、1960年頃に初めて東京で発見されたという。
コウガイビルとは、頭部が、日本の古い道具である「笄」(髪をかき上げるための
小さな棒)の先端に似ているから、らしい。この写真の中央部に、その頭部が写っている
のだが、滑らかな三角形をしていて、これが名称の由来になっている。

コウガイビルの生態だが、まず、体外消化、を行うという点にびっくり。
肉食で、主にミミズなどを食べるというが、口器から喉を伸ばして、獲物に
付着させて消化するのだとか(なんか、妖怪みたい、ぞ~っとする)。

さらに不気味なのが、切り離すとその切片から、複数の個体が生まれる、という点。
これもまた、シュールなところだが、他にも! 他種類の動物の体内に移動し、
一定期間、そこで寄生しながら生きることができるんだとか。偽寄生虫、と
いうのだそうだ。う~mm。確かにすごい生き物だ。でも、あまり身近にいて
欲しくないですよね。ミミズが多い、我が家の庭は格好の住処になっているのか。
害のない生き物となら、できるだけ共存したい、そう思ってはいるのだけれど。
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