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塔短歌会・九州大会(続) [短歌]

三年ぶりに塔短歌会の大会が福岡で行われることになり、私は大事をとって
前日の昼に福岡入りできるように午前11時羽田発のJAL便を予約していた。
ところが、まるで狙い撃ちされたように、その8日の朝、台風13号が、東海地方へ
近づいていて、関東はまるで不透明硝子に囲まれたような、激しい雨、雨。
私は早めに家を出て、出発一時間半ほど前に、空港についていた。
搭乗案内を待っていた、午前11時過ぎ。突然のアナウンスで「使用予定の機体が、
この豪雨に対応できないことがわかり、欠航いたします・・・」

フロアがざあっとざわめいた。私も愕然とする。どうすればいいのか。
これまで、遅延は何度も経験しているが、欠航は初めて。周囲の人たちは、
競うように、出口方向へ歩き出す。私もその流れに従っていくと・・・。
人の波は、一階にある搭乗手続き窓口そばのカウンターへ。そこで
チケットの変更や払い戻し手続きを受け付けていたのだった。

でも、なんとものすごい数の人たちが並び、さらに後から続々と・・・。
私は列の三分の一ほどのところ。四十分ほど待つと、順番が来て、
午後三時五分発の福岡行きに振り替えてもらうことができた。とはいえ、
切符を渡しながら、担当の女性は「まだ、時間通り飛ぶかどうか、
わかりません」とのたまう。

待っている間、すぐに新幹線に切り替えた方がいいのかどうか、考え、
列の前後の人たちともいろいろと話をしてみていた。
「発ちさえすれば早いよね」「新幹線だって、うごくかどうかわからない」
「今からだと、列車に切り替えた人も多くて坐れないかも」

それで、三時の便に運命を託すことに。
とりあえず、ゆっくりと昼食を摂ることにし、その後、書店で
読み易そうな本を選ぶ。その時点で、まだ一時だったので、空港内の
マッサージ店に入るのはどうか、と考えたのだが、お店は二時から、
という張り紙がしてあった。

三時が過ぎたところで、使用する便の到着が遅れている、とアナウンスが
はいる。出発は四時に変更される。搭乗口も変更になり、疲労はピーク。
結局、搭乗案内が出たのは四時を二十分ほども過ぎてからだった。
他の便が次々に発っているので、外はまた篠突く雨だが、風はさほどでなく、
飛ぶことは飛ぶらしい。もうそこに賭けるしかなかった。

福岡に降り立ったとき、六時半をすぎていた。もうくたくたである。
大会は、こういう台風シーズンを、今後は絶対に避けてほしい。
と思いながら、ホテルに向かった。翌日、大会会場で、羽田から
前日の飛行機で来た、という人と複数話をしたが、いずれも一時間程度の
遅れで、福岡入りした、という人ばかり。空港で六時間も待たされたのは、
私の便だけが欠航したからだ、ということがわかった(涙)。
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