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恐竜フィギュア [藝術]

少々訳があって、恐竜について調べることになった。
これまでだって、恐竜とのかかわりは決して少なくはなかったが、
(翻訳でかかわった『どうぶつがいっぱい』には恐竜が24種も
登場する頁があり、またこちらはかなりデフォルメされた
絵だったが、ずばり『きょうりゅうくん だ~いすき』という
翻訳絵本も出版しているのだから。

今回は少し細部について調べたいと思い、図版などを
漁っていた。リアルなフィギュアを見てみるのもいいかな、
と思い出し、ネットでその方面の商品を検索してみた。

そうするうちに、姪(私の妹の子)が5~6歳の頃、かなりの
恐竜マニアだった記憶が蘇ってきた。恐竜の絵を見るとすぐに
「これはXX、肉食獣、ああ、これは〇〇、草食獣だよ」
とすぐさま言い当てる。そしてソフビの恐竜を沢山
集めていた(リカちゃんには、見向きもせず・・・)。

ネットで見ていると、あの頃姪が集めていたようなソフビが
沢山出てきた。大人の眼で見ると、ちゃっちい。
もう少し、リアルな存在感のある恐竜がいないかな。

すると相棒が「ここがいいんじゃない」と勧めてくれたのが
ドイツのこの手の専門会社、シュライヒのものだった。
ネットの写真で見る限り、かなり凝った作りのもののよう。

値段は一個、千数百円から三千円弱、と少々お高い。
でも、もうこのくらいの値段なら、清水の舞台から・・・、
と言う感じではなく、買える。というわけで購入することに。

私が調べたいと思っていた種類の恐竜を、とりあえず三体、注文。
そしてワクワクしながら、待つうちに。昨日、届いた。
ネットでは、詳しい大きさが掲載されていなかったので、
どのくらいのものなのか、気にはなったのだけれど。

プテラノドンは、両翼の先端から先端まで22センチ、高さは15センチ。
重さが40g。ティラノザウルスが高さ12、長さが28、重さ290g。
トリケラトプスは、高さ9、長さ22、重さ270。

しげしげと眺めまくる。目が意外と小さい。改めて伊藤丙雄著
『恐竜の描き方』をめくってみると、恐竜の眼はほとんど、
見えないほど小さいのだった。皮膚の粒粒とした突起がぞっとするほど
気味悪! ああ、こんなところが、爬虫類苦手、の理由なんだな、
なんて一人で納得したりして。はたから見たら、かなり
アヤしい光景だろう。とは思いつつ、幾たびも恐竜に見入る。

五歳の姪が身近にいたら、自慢したかも。でももう、彼女は、
(恐竜には興味なさそうな)二十代後半の素敵なレディである。
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翻訳推理小説 [文学]

子供の頃は夏休みになると、よく推理小説を読んだ。
私は江戸川乱歩などを除いて、翻訳物の方が好きで、
例えば、ディクスン・カーなんか、かなり入れ込んで
読んでいた時期があったように記憶する。

それで久しぶりにカーの作品を手にとったのだが。
題名だけだと読んでいるように記憶していても、
読み始めると「あれれ、こうだったかな、少しちがうな。
いや、まったくちがう。読んでいなかったのか・・」
などなど、記憶の曖昧さの方が気になることが多いのだった。

理由は何だろう。

 1、子供向けにかなり脚色、あるいは省略されていた
 2、記憶が薄れ切っているのに、覚えていると錯覚
 3、読んだものを自分の想像や、他の作品と混合して記憶

さて、どのあたりが一番真実に近いだろう。私自身は3番あたりかな、
と思うんだけれども。とにかく、読む楽しみの他に、記憶をたどる
楽しみまでおまけについてくるので、なんだか得しているみたい(アホか)。
  ディクスン・カー読み終へしのち頭(づ)を振りて郵便受けを覗きにゆけり
                栗木京子『ランプの精』

栗木さんはカーの、どの作品を読んでいたんだろう。
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