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カレーを作る [食文化]

子供の頃から、カレー料理は好きだった。母の作るカレーは、
いかにも昭和期の味。もったりとしていて、大ぶりの人参やジャガイモ入り。
市販のルーを使うが、子供向きに甘めに仕上がっていて、父が不満そうに
していたことも記憶にある。

私の入学した大学には家政学部があり、家政学部の方にいた友人が
「教職用科目に、調理実習があるけど、一緒に取ろうよ」と誘ってくれた。
土曜日の朝九時からお昼まで、3~4品をグループに分かれて作り、
実習後は履修者全員で味見、批評を兼ねた食事会を行う。

チキンカレーも実習料理に入っていて、私がその後自分で作るように
なったカレーの基本は、ここで学んだものである。
玉葱のみじん切りをオリーブオイルでじっくり炒め、生姜とにんにくの
すりおろしを加えて炒め、カレー粉と塩を混ぜてルーを作る。
これにメインとなるチキンや魚介類を入れ、少しだけ市販のルーを
最後に加えて仕上げる。まあまあ、美味、と思ってきたのだけれど。

インドですばらしくパンチの効いたカレーに出会った時の衝撃が忘れられず。
なんとか再現してみたい、と思っていたのだが。
先日、図書館でスパイシーなカレーのつくり方を説いている本を見つけ。
まずは書かれている通りにやってみることに。

クミンシード、カイエンペッパー、ターメリック。この三つの
スパイスが基本、とのことなので早速探して購入してきた。

クミンシードをサラダ油で炒め(中火)、香りが出てきたところで
玉葱のみじん切りを加え、火を強め、焦げ付きそうになったら、大匙
2~3杯の湯を加え、黄金色になるまで炒める。最初はあまり
かき混ぜずに、焼き目を付ける感覚で・・・。とある。
この行程が一番難しかった。何しろ、これまでは、弱火でじっくり炒める、
という癖がついてきていたので。焦げ付きそうになると、無意識に
火を弱めてしまいそうになる。この強火で五分、湯を加えてさらに三分、
という時間が、とてつもなく長く感じられた。

この後、中火にして(ほっとする)おろした大蒜と生姜を加えて炒め、
火を止めて、ターメリック、カイエンペッパーを加え、塩を加える。
さらに強火にかけて、トマトの粗みじん切りにしたものを加え、5分ほど、
トマトの水分を飛ばすようにして炒め、ルーの出来上がり、となる。

むー、どうかな。味見してみると、どうも玉葱の炒め方が足りない、
という感じがする。焦げ付きが怖くて、強火の時間が短くなってしまったか。
とりあえず、このルーで、今夜はシーフードカレーに仕上げるつもり。
道は遠そうだ。でもインドで食べたあのスパイシーな味、忘れられず。
少しでも近づきたく、再度挑戦してみようと思っている。
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