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アクアパッツア [食文化]

去年の暮、さるところから「能登半島の魚」の詰め合わせを
頂いた。すごく美味しくて、これに味をしめ、ネットで北陸の
お魚を注文することに。今度は福井県にある専門店から
購入することに。ハタハタとか、のどぐろとか、我が家の近辺では
見かけないお魚も入っていて、良かったのだけれど、味の方は
能登の方が、若干上だったかな・・・。福井産の方で良かったのは、
レシピが入っていたこと。その中のアクアパッツアに目がいく。

イタリアンレストランで食べたことはあるけれど、自分で作ろう、
とは思えないでいたが、レシピを見ると意外に簡単そうなのだ。
調べてみると、アクアパッツアとはイタリア語で「狂った水」
とかいう意味で、もともとは漁師たちが、余った魚で作る、
一種のまかない料理だったらしい。船上で、海水を沸かし、
魚を放り込んだだけ、が最も原始的なそれらしいのだが。

それに関して思い出すのは、静岡県の須崎半島近辺に
伝わる郷土料理の、「いけんだにみそ」。こちらも、余った
魚を煮て味噌で味付けしただけの汁ものだけれど、いかにも
おいしそうな、潮の香りが匂い立つような料理だ。

以来、アクアパッツアも我家のメニューの一つに収まることに。
特にこのコロナ禍で、買い物は週二度体制にしているなか、
干物をうまく利用できるのが有難い。作り方は以下(二人分)

⒈フライパンにオリーブオイルを温め、大蒜のみじん切りを炒める
2.塩胡椒を振った干し鰈二匹の両面を焼き付ける
3.塩抜きしたあさりと白ワイン(80CCくらい)を入れる
4.刻んだタイム、半切りのプチトマトとマッシュルームを入れる
5.水300CCくらいをいれ、ふたをして数分煮る

水が多いですよね。この料理はお魚を食べる、というより、
スープを味わうための一皿。干物には塩が効いている場合が多いので
塩胡椒する場合、加減してください。
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