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英語の詞(その8 ) [言葉]

高校生の時、一番よく聞いた英語の歌は何といっても、
ビージーズが歌って大ヒットした「マサチューセッツ」。
高1の暮に10日間アルバイトして初めてまとまったお金を手にした私は、
レコード店に飛んで行って、このシングル盤を購入した。
B面は「ホリディ」だった。その後、何と繰り返し聞いたことか。

Feel I'm going back to Massachusetts
something is telling me I must go home
and the lights all went down in Massachusetts
the day I left her standing on her own

 マサチューセッツに帰ろうか
 何かが帰らなくてはいけない、と私に告げている
マサチューセッツのすべての灯りが消えてしまった
 彼女をひとり、残してきてしまった日に

この歌を歌っていたら、相棒がその歌って
「あのふるさとへ、帰ろかな」みたいな、
郷愁の歌だよね? と言い出した。

う~ん、近いような、遠いような。
だって、本人は西海岸、サンフランシスコにいるんだもの。
(二番の歌詞に出てくる)。60年代後半だし、彼は
ヒッチハイクで来た、とか言っているから、ヒッピー、
みたいな存在だったと考えられる。

よれよれの暮らしに疲れて、あの伝統を重んじる、
古きよきアメリカに帰りたくなったんじゃないのか。
マサチューセッツって、そういう、ややスノッブな
感じの漂う街だから。東京に出てきた人が、岩手や
山形に帰りたい、っていうのとはかなり違うよな。

60年代の雰囲気たっぷり。今も聞いていると、
ちょっと涙が出てくる。相棒はこの歌を教えてあげるまで
知らなかった、という。下宿して学生生活を始めた頃で、
ラジオさえない生活だったから、だそうだ。

銭湯とかパチンコ屋でかかるような曲じゃないもんな、と言う。
彼は彼なりのよれよれの生活をしてたみたいだ。
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