SSブログ

英語の詞(その7) [言葉]

このブログを書きながら、古びた記憶の扉を叩いていると、
意外な思い出が飛び出してきて、ちょっと驚いたりしている。
私が英語の歌を聞き始めたのは、小学校六年生から、だった
ということも。ラジオの基礎英語(当時は一つだけだった)で、
ちょっとした講義の後、「今月の歌」として簡単な英語の歌が
流れる。それが楽しかったからである。
月初めには、文法的な解説もついてくるのだが。

その時に聞いた「Pussy cat pussy cat・・・」とか
「This is the way wash way・・・」とか、子供向けの歌は、
今でもよく覚えていて、歌うこともできる。
日本語とは全く異なる英語の音の感触が、単純に楽しかった。

中学に入学して間もなくの英語の授業で、同級生のN君が教師に
「君は発音が抜群にいいね」と褒められ、彼はすぐにESSに
入った。「なんか、調子いいな」と思ったのだけれど、
ESSでは、英語の歌をみんなで歌う時間があるんだ、
とかいって、歌っている歌を教えてくれたことがあった。

その詞にはちょっと驚いた。

  row row row your boat
gently down the stream
merrily merrily merrily merrily
life is just a dream

よく知られている歌、子供が良く歌う歌である。
その最後一節が

  人生は、夢でしかない

なんて、教えちゃっていいの?、とどきん、としたのだ。
日本の大人だったら、決して、特に表向きには、
けっして子供に言わない一言ではないだろうか。
英語を使う人々って、潔くて、かっこいいかも、
と感じた記憶がある。

ラジオ講座「基礎英語」は中学に入ってからも聞き続けた。
子供の歌を習いながら、
ほら、ここでこんな風に現在進行形が、とか
過去分詞が使われている、この構文を覚えておくと、
何かと便利。歌は特に、メロディがあるから覚えやすい、
などと話す先生の言葉にうなづきながら、そんなもんじゃない、
と、生意気な田舎の中学生は、心の片隅で、思っていたのだ。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0