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類語辞典 [文学]

短歌をやっていると、辞典類は必須。
国語辞典はまあ、今持っているもの(広辞苑、日本国語大辞典、大辞林)
で、満足しているのだけれど、不満なのは類語辞典である。

最初に購入したのが、角川書店版。手軽に使える分、
すぐに物足りなくなった。その後に入手したのが講談社版。

これは角川版の二倍くらいの語彙が入っているはずなのだが、
なにか、ものすごく使いにくい。ほとんど、役に立たないのである。
言葉の並べ方、そして語彙数の大きさは、一種のごまかし?
かと思われる(つまり重複が多い)のでは、とも思える。

さらに講談社学術文庫に入っている、二冊組の類語の辞典を
購入した。見て、驚いた。あまりにも古めかしくて!
そして、読むにはそれなりに面白くも、ほとんど使えない!

最近ぱらぱらとななめ読みした『「超」文章法』という本の中で、
著者は、日本には良い類語辞典がない、と嘆いていた。
次いで、英語には使いでのある、類語辞典がある、と紹介されていた。
あ、その手があった、と嬉しくなる。
探して購入することに決めた。
使いやすい、あるいは面白い辞書・事典類が入手できた時の喜びは、
他のどんなものにも勝る喜びだから、注文して届くまでは、
かなりどきどきする。

ところで、「塔」二月号の「塔事典を読んで」に、河村壽仁さんが
寄せられた文章の中で、御父上に言われたという話が紹介されている。

「君も、いつか大きくなったら、いま楽しく読んでいる推理小説と
同じくらいに、事典を読むことに面白さを感じるようになるよ」
辞典と事典は違うけれども。
ああ、良いお話だなあ、としみじみ思った。河村さんが少し妬ましかった。

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