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横浜歌会 [短歌]

時々、自分の部屋の掃除、厳密に言うと紙類の
整理と処分、をしている。放って置くとアミーバのように
増え続け、部屋が極端に狭くなるからである。

先日は、ずっとファイルにしまい込んでいて、その
ファイルが三冊分になってしまっていた、横浜歌会の
詠草用紙を整理することにした。横浜歌会は「塔短歌会」の
支部の一つで、結成は1999年3月だから、もう23年も続いて
いることになる。ファイルから詠草を全部出してみると。

保存していたもので一番古いのは2000年9月のものだった。
詠草はあの頃使っていたルポで作ったもの。作者名をきちんと
書いていないので、誰が参加していたのか、もうわからない。
詠草の端に、「水斎」と書き、「みなせ」とルビを振っているので、
当時はたしか、水斎〇〇さんという筆名を使っていた千名民時さんが
初めて参加されたときの詠草かもしれず・・・。
ちなみにこの時に私が提出した歌は

 鷹草(さぎそう)とふ妹の誤記 はるかなる夏の植物画帳に残る

ああ、こんな歌作っていたんだった、と懐かしくなる。
「塔」には出した記憶あるけれど、歌集には載せていなかったかも。
歌数が足りなくなったら、入れようかな、などとセコく考える。

詠草はところどころ紛失しているものもあったが、この二十三年の
分のほぼ九割ほどが残っていた。読んでいくとなかなか懐かしい。
熱心に来られていたのに、ふいっとやめてしまわれた方も多い。
ああ、あの人、良い歌つくっていたのになあ、とか。
ああ、この私の歌は、けっこう恥ずかしいなあ、とか。
思い出されることは多々あって。毎月毎月、よく続いているもんだ。
こんなに密度濃いお付き合いを続けているんだった。親族や
学生時代からの友人たちとだって、ここまで親しくはしていないのに。

もう捨てよう、と思っていたのに、順番に揃えなおしていたら、
もうしばらく保存しよう、という気持ちになってしまい。
適当な箱を捜して、収めることにしてしまった。
これだから、「お片付け」はなかなかはかどらない。
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