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歌を詠み続けて [短歌]

短歌を始めるきっかけになったのは、もうあちこちで
話したり、書いたりしていることなのだが、栗木京子さんの

 観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生 栗木京子

に出会ったこと。1978年の冬、『昭和万葉集』(講談社)の広告に
載っていたのを偶然目にし、心惹かれたのだった。この歌は、後に
歌集『水惑星』に収められることになったが、当時の私は栗木さんについては
全く何も知らず、現代短歌もほとんど読んだことがなかった。
新聞の歌壇のような頁もごくたまにざっと目を通すだけ。

栗木さんのこの作品には、はるか届かないものへの憧れ、そして、青春の日の、
感傷が、短歌という堅牢な調べに過不足なく掬い取られている、
と感じたからだと思う。私の短歌の出発点はそこだったのだけれども・・・。
                    (続きます)

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