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二つのラヴレター? [生活]

メールも携帯もなかった私たちの青春期。手紙は
告白のための重要な手段だった。この私めも、田舎の中学生だったころは、
何度かもらったこともあったのだが、都立高校に編入学後は、
男女同数の高校であったにもかかわらず、全くモテませんで・・。
ところが、卒業式前後の三月、なんとそれらしき手紙が二通も
家に届いたのである。そのことをちょっと書いてみましょう。
これから「人に告ろう」としている方々の、何かの参考になるかも。

一通は差出人の名前が書いていない封書だった。田舎の親友の
字に似ていたので、「あいつ、相変わらずそそっかしい」と
思いながら開くと。
差出人は、私と同じ高校に通う男子生徒で、便箋の末尾に
記されていたのは、一度も聞いたことのない名前だった。
彼は入学当時から私のことが気になっていた、という。
ところが、まもなく、同じ校舎の二年生の教室にいるのを見かけ、
一つ年上と知って、絶望的になった、のだそうだ。

旧校舎のことだな、とすぐにわかった。当時私たちの高校は、
鉄筋の新校舎と木造の旧校舎に分かれていて、旧校舎には一年生と、
二年生の二クラスだけがあてがわれていたからである。
ちなみに私のクラスは新校舎の方だった。
高校に編入学した私は、同級生以外に知った人はいず、二年になって
以降は、旧校舎の教室内に立ち入ったことは一度もない。ということは・・・。

そう、この手紙の差し出し主は、私と誰かを間違えている可能性が
かなり大きいのだった。手紙には、年上の女性を好きになってしまった
苦しさについて、切々と書かれていて私宛の手紙でなければ、きっと
感動したと思うのだが。私は白けまくっていた。

最後に、〇月◎日▼時に、[×][×]公園に来てほしい、とある。
最後に記された住所は、当時住んでいた我が家からほど近く。
指定の公園も、良く通る道路ちかくにある。う~む。

指定の日時は、とりあえず空いてはいる。
でも、のこのこ出かけて行って、「あれ、この人、だあれ?」
ってことになったら、物凄く気まずい。
どうしたらいいんだろ。としばらく思案した私。(続きます)
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