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題詠 心の鬼 [短歌]

昨日の横浜歌会、題詠の月で、出題されていた題が「心の鬼」。
節分の日だったので、そこに掛けての題だっただろうけれど。
なかなか難題だった。私は最後まで歌が詠めず、締切ぎりぎりに
提出。参加者も減るのでは、と危惧したのだが何と!
二十名を超える盛況で、みんな扱い易い「心の鬼」を
飼っておられるのかなあ、と苦笑・・・。

想像していた通り、色々な形で詠まれていて、
ずばり、自分の心情に見られる「鬼」的な部分を詠まれた歌、
(嫉妬や嫌悪、憎悪、侮蔑など)の他に、視覚的「鬼」の登場
する歌、とか、心情を炎に仮託したのか、「火」の歌だったり
・・・とそれこそいろいろ。

最高得点を取ったのが、自分の心の鬼、と思って見つめたものが、
じつは「ココロノオニ」と発音の近い、ある昆虫だった、というもの。
語呂合わせのような、面白い作品だったこと、また、その昆虫が、
かなり身近によく見られる、つまり視覚的再現性が高かった、という
ことが人気の理由だったようだ。視覚に訴える作品はいつも人気が高い。

でも、もっと直球勝負の歌が読みたかったかな、と言う気がした。
自分の歌も、心の鬼を見つめきれないでいる歌になってしまった。
鬼は確かにいるんだけれど。なかなかピントを合わせて、言葉にする、
というのが難しい。

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