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シャーロック・ホームズ [読書]

我が家ではこの一カ月半ほど、ホームズの話題で持ち切りである。
もともと、かなりのホームズファンだった相棒と、結構好きだった私。
その家族にホームズブーム(?)が再来したのは、実は
私が所属している短歌結社「塔」の今年の二月号がきっかけだった。

主宰の吉川宏志さんが毎月担当されている青蝉通信、
二月号は、十三世紀に書かれた『無名抄』の中のエッセイに
登場している「ますほのすすき」を取り上げられている。

吉川さんはこの言葉の意味を検討しながら、
どうも、多様な意味が込められているらしいこと、
それは中世時、まだ植物の分類学のようなものが生み出されておらず、
一つの言葉に多様な意味を込めることで、言葉の利便性を図っていたのではないか、
と展開されている。このあたり、吉川さんらしい慧眼が光っていて、
読み応えのある小文になっていた。
(青蝉通信は毎月読み応えがあって、二月号が特別と言う訳ではないが)

ところで、この文章では末尾近くで、「言葉の意味がわからないということは、
大きな魅力になる」とも指摘されていて、その例として
シャーロック・ホームズの『まだらの紐』を挙げておられる。

それから一カ月半ほどしたころ、私は図書館で本を選んでいて、
この文章をふっと思い出したのだ。
『まだらの紐』なら、子供の頃、一度読んでいる、
でも、意味が分からない言葉だっただろうか・・・。
もうかなり忘れていることに気がついたのだ(続きます)
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