SSブログ

プレバト [藝術]

プレバトというテレビ番組があると知ったのは、
二年ほど前のこと。月に二度ほど通っているアトリエの
主宰者が「いつも見ているの、面白いよ」と言い出すと、
仲間たちの多くが「私も」「先回の〇〇は・・」と続き、
知らないのは私だけだった。プレバトがプレッシャー・
バトル、の意味だということもその時に知った。

初めて見たのはそれからしばらく後のこと。
壁にペンキで描く絵と、俳句の二種目だったように
覚えている。手掛けるのは芸人さんたちだけれど
みんなかなりうまくて、唸ってしまった。

それから、思いつくと録画予約して、時間のある時にCMと、
司会者のお喋りを飛ばして作品部分と、先生のコメントの
場面だけ見る。それだけだと、20分ほどで見終わるんだから、
水増しもいいところ。これだから、バラエティ番組は
見るのがかったるいんだった、まあ、仕方ないけど。

水彩画編はやはり気合を入れて見る。自分も下手ながら
描いているので、教えられる部分もあって。
さらに俳句は、かなり面白い。というのも、作者が芸人
さんたちなので、彼らなりの経験が詠まれている場合が多くて。
一般の人たちには詠めない、と言う場面が切り取られていて。
たとえば、今年の初めころに放映された回の

  冬天よ母を泣かせて来る街か

誰が詠んだのだったか、おぼえていないんだけれど、
地方出身の芸人さんが、売れなかった時代を思い出して
詠まれた作品だった。ほんと、ちょっとジンと来た。

 縫い初めの楽屋朝日は母に刺す

これも芸人さんが、初舞台に立つ直前、舞台衣装を
徹夜で手直ししてくれた母親を詠んだ句だそうである。
あまり売れない時代は、家族が支えてくれる、そういう
楽屋裏が浮かんでくる句である。

華やかそうなステージの陰に、どんなことが展開してきたか。
俳句を通して知ることになった。プレバト、また見ます。
nice!(0)  コメント(0) 

nice! 0

コメント 0