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テニスブーム? [スポーツ]

我が家から徒歩一分のところにあるW公園。
周囲を欅と桜、百日紅に囲まれ、ところどころに躑躅、
銀杏の木もある、やや広めの公園。中央部は整地されていて、
午後三時ころになると、どこからともなく子供たちが集まって、
さまざま遊びに興じている。

十数年前までは野球をする子供たちが圧倒的に多かった。
次にサッカーで、フットサルをする中学生を見かけることもあった。
ところがところが。

ここ二年くらいは、テニスに興じる子供たちが圧倒的に多い。
昨夕、三時半頃にここを通ると、小学校高学年らしい男子が六人、
二人ずつ向き合って、テニスに興じている。
もともとコートではないし、ネットもない。
で、どうしているかというと、それぞれが乗ってきたらしい
自転車を中央につなげるように並べて、ネット代わりにしている。
打ち合っているのを見ると、なかなか上手い。
錦織選手の活躍が刺激になっているのではないだろうか。

用事を済ませて、五時近くにまた
W公園の脇を通ると、かなり薄暗くなっているのに
彼らはまだテニスを続けていた。道路側を歩いていたら、
それたテニスボールが私の前に転がり出てきた。

拾い上げて、振り向くと、駆け足で公園の端まで出てきた
少年に「有難うございます!」と丁寧にあいさつされた。
下手投げで、慎重に投げると、彼はラケットのガットで
それを器用に受け、軽く足元に落として掬いあげていた。
それにはまず、ボールの勢いを殺ぐために手首のスナップを効かせ、
そしてラケットの角度をうまく調整しなければならない。
一連の動作に、いかにもテニスに慣れている様子がうかがえる。

私は実は中学生時代、軟式だがテニス部に所属していた。
でもそれ以前は、テニスボールなんか見たこともなかった。
学校にコートは一面しかなく、一年の時はほとんど
素振りとコート整備とボール拾いに明け暮れていた。

この小学生たちは、学校でなく、どこかの私営のスポーツクラブに
入っているんだろう。恵まれてるなあ、とちょっと
妬みっぽく感じるところもあったけれど。
薄暗くなるまで、ネットも白線もないこんな公園で
テニスに興じている様子が、頼もしくもある。

いつまでも、テニス好きでいてほしい・・・。
仲間との競争に負けたり、体を傷めてしまったり、
スポーツに挫折はつきものだけれど、
好きでいることができたら、どんなことも乗り越えられる。
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