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なごやん [食文化]

短歌をやっていると、なんというか、どうでもいいような
些細な知識というか、情報というか、が入ってくる。
知らない言葉があると調べたくなるし、ずっとどういうことだろう、
と不思議に思っていたことが、たった一首で、ああ、そういうこと、
と腑に落ちたりすることもある。

私はお菓子のうたを集めているので、歌誌や歌集を読むときは、
それとなく気をつけている。聞いたこともないお菓子や、その食べ方、
産地なども、短歌で知る、ということが多々ある。
「塔四月号」を読んでいた時、そんなお菓子を発見。

  べらばうに賞味期限の長き菓子<なごやん>喰ひて空腹まぎらす
                    高阪謙次

え、なごやん、ってどんなお菓子?知らないぞ、と心に残った。
その数日後、近くのスーパーで買い物した帰り。
レジの近くの、お菓子コーナー、ここには時々、地方の銘菓が
並んでいることがあるのだが、そこをちらりと覗くと・・・。
なんと、「なごやん」があったのだ!びっくり!凄い偶然!

地味な感じの茶色く平たい、お饅頭でした。
う~ん、これかあ。(持ち上げて、裏の表示を見る)なるほど、
賞味期限長い! と歌の内容を確かめ。家にまだお菓子のストック
あったもんなあ。それに歌で知る限り、特に美味、って感じじゃない。
と、その場では購入しませんでした。でも、なごやん、バッチリ覚えたぞ。        
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